YouTubeへの動画アップロードに関する私の考え

YouTubeへの動画のアップロード、10年前は違法!!っていう流れがあったのですが、最近はひっそりと黙認に動く流れがあったりします。
アップロードは違法ですが、JASRAC管理楽曲のYouTubeへのアップロードは実は違法ではありません。
さらに、JASRAC管理楽曲であれば、誰がアップロードしたものであっても、権利者にお金が行くようになっています!!!
メルカリやヤフオクやブックオフでCDを買っても権利者にはお金がいかないけど、YouTubeで視聴だと権利者にお金がいく!って素晴らしい仕組みですね!

新品で手に入らない物に関してはメンバーにお金のいかない中古での購入を辞めYouTubeとかで済まして、そこで浮いたお金をメンバーの今の活動の応援に使ってほしいと考えています。
新品を購入する事で今でもメンバーにお金がいくような商品は、新品で買って欲しいっていうのが私の願いです。

以下、違法じゃないと判断したジャスラックページの抜粋。

利用許諾契約を締結しているUGCサービスの一覧

動画投稿(共有)サイトやブログサービス等のUGC(User-Generated Contents)サービスでJASRAC管理楽曲を利用されることについて、一般ユーザーの皆さまからのお問い合わせが多いことから皆さまの利便性を考慮し、JASRACと利用許諾契約を締結しているUGCサービスの一覧を公表します。

JASRACと利用許諾契約を締結している以下のサービスでは、一般ユーザーの皆さまが個別にJASRACへ利用許諾手続きを行なわなくともJASRAC管理楽曲を利用したUGC(動画・歌詞)をアップロードすることが可能です
https://www.jasrac.or.jp/news/20/ugc.html

バンドが動画をアップできない事情

色々なバンドの人と世間話をした感じ、動画をアップロードしたくてもできない人が結構いる事がわかりました。
その一例を紹介いたします。

事務所やレコード会社との関係

事務所が無くなって権利がうやむや、事務所と裁判をしたため連絡を取れない、レコード会社の担当者が辞めて連絡がとれない。
人間関係は色々あるので、許可を取らなきゃいけない所と連絡を取れない人が沢山います。
音信不通になってるメンバーもいたり、、自分でアップロードすると面倒な事に巻き込まれそうなので放置している人がいます。

喧嘩別れしたメンバーが映っている

これは気まずい!争い勃発!
動画をアップした途端ツイッターでネチネチ言われたり、
そもそも顔も見たくない人の動画を自分のYouTubeチャンネルに上げるなんて苦痛・・・

バンドがすでに解散している

アップロードしたいけど、バンドが既に解散しているので、オフィシャルYouTubeチャンネルを作ったり動かしたりするとファンの人たちに復活すると無駄な期待をさせてしまう。
無駄な期待をさせてしまうのは悪いなーと思っていじれない事も多いようです。
コロナのタイミングはアップロードする良い言い訳になったと思われます。

一回お金を取った物をYouTubeにアップするのは悪いなー

一度お金を取って販売したものを、自分たちの手でアップしてしまう事に抵抗があったり、
実際アップロードしたら「お金を出したのに!もう2度と買いません!」みたいなクレームを書き込む人が結構いたりします。
上げたいけど上げれないと思っているバンドは結構いたりします。

映像を持っていない

自分の音源を持っていないバンドマンも結構多かったりします。

そもそもPVの役目って…

PVってそもそもCDを売るための物だったんですよね最初は・・・
CD屋で働いてた人ならわかると思うんですが、店で流してください!!!ってめっちゃ送られてくるし
店で流したいんです!!ってレコード会社に連絡するとよろこんで送られてきます。
とにかく見て欲しい!!!って物だったはずです。

90年代

それこそ、完全に上で書いた、店で流してくれーってPV作ったらレコード会社がビデオテープを送ってくる時代でした。
地上波の音楽番組でちょこっと流れたり、スカパーとか入ってたら見れたり
作ってる側はタダで良いからとにかく見て欲しいのに見てもらう場所が無い、
お客さん側は見たいのに見れる機会が少なすぎる、そんな不思議な存在でした。

そんな中、プロモーション用とは別に自分たちの世界観を表現するために映像を制作するバンドも出てきて(名古屋に多い)
どうせTVでは流れないからと地上波では流せないような映像に振り切って作るバンドもいたり、
アルバムの世界観を表現するために全曲映像を作ったり、SOPHIA「ALIVE」Dir en grey「GAUZE」など。
この時代のメジャーバンドのPVは普通に他のJPOPの流行を取り入れてるものが多かったり、
逆にインディーズの物はコッテコテの独特の世界観を楽しめるものが多いです。

00年代 PVが手に入りやすい環境

DVDのおかげでVHSより安価で制作できるようになり、CDのおまけとしてつくようになりました!!
自分が知ってる中では2001.01.24 PENICILLIN「イナズマ」がヴィジュアル系では一番最初のDVD付シングルだと思われます。
それ以前にも1996.07.24発売「Indwell」にCDエクストラでPVを収録したり、PVを届ける事に全力のバンドだったりします!

CDの売り上げ落ち~PVの代わりにライブ映像

 メジャーバンドのCDにPVを付くことが多くなった。
またitunesストアが2003年に始まったことでmp3の存在が広まって違法ダウンロードが増えたり、
PCでのCD-Rの普及、など数々の要因が絡まってCDの売り上げがガクっと落ちた。
当時はインターネットの遅さなどもあり、動画は違法にアップロードされることが少なかったため
みんな必死にCDを売るためにDVDを付け始める。
ただ、PVの撮影にはそれなりにお金がかかるのでインディーズのバンドではライブ映像をそのままDVDにつけるバンドも多かった。
(ちなみにUNDER CODEはそれなりに売れてるバンドのDVDはPVなのに、売れてないバンドのDVDはライブ映像)

00年代半ば

YouTubeやニコニコ動画が流行ってきたことで、PVやその他転載された動画から人気が爆発するバンドも増えてきました。
勝手に人があげた動画で流行る意図せず人気が出るバンドや、公式にバンドがPVやそれ以外をあげて流行る機会が増えました。
転載からでも流行れば勝ちと考えるバンドと、アップロードは違法だって戦うバンドで二極化していきます。

2010年1月1日ダウンロード違法化

著作権法の改正により、違法なネット配信による音楽・映像を違法と知りながらダウンロード(複製)することが、私的使用目的でも権利侵害(著作権法違反)

しっかりとダウンロード違法化が発表されてしまい、違法アップロードへの風当たりは厳しくなり、
動画が盛り上がりにくい環境ができあがる。

2010年代半ば

動画のアップロードが簡単になり、インターネット回線も早くなり
スマフォの普及でスマフォでYouTubeを見る人が増えたため
公式にYouTubeチャンネルを作り、宣伝に使うバンドが増えだす。
SPOT映像や新譜のトレイラーが上がるようになる。

YouTubeはあくまで物を売る宣伝用として扱われることが増えました。

2010年代後半

YouTubeにPVをフルでアップするバンドが増える。
YouTubeで小銭が入るようになったことや、結局すぐにフルが別からアップロードされる、
また動画のアップロードが違法じゃなくなてしまった事、
無料で色々なものが楽しめるため、SPOTの再生数が伸びなくなったことその他色々な要因が考えられます。

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